「照明をLEDに換えた」「空調の設定温度を見直した」「こまめに電源を切るよう社内で徹底した」──こうした省エネの取り組みを地道に続けてきたにもかかわらず、電気料金の請求書を見て「あれ、全然安くなっていない…」と感じたことはないでしょうか。
実は今、多くの中小製造業で同じ悩みが起きています。「使用量は確かに減っているのに、コストが下がらない」。その原因は、企業努力の外側にある 「エネルギー単価そのものの高騰」 にあります。本記事では、なぜ省エネだけではコスト削減に限界があるのか、その構造的な背景を整理します。
なお本記事は、全5回シリーズの第1回です。「なぜコストが下がらないのか」(第1回)から、見落としがちな盲点(第2回)、省エネ診断による現状把握(第3回)、補助金の活用(第4回)、実際の削減事例(第5回)へと、“コスト削減の次の一手”を具体的にたどっていきます。まずは現状を正しく知ることが、その出発点になります。