ご存知のようにアークエルテクノロジーズのビジョンは「デジタルテクノロジーで脱炭素化社会を実現する」です。
多くの書籍等で説明されているものではありますが、このイノベーションレポートでもこれから何回かに分けて、”脱炭素化”に関わる基本的な事項についてサマリーしたいと思います。
2018年は世界中で自然災害の非常に多い年でした。日本では7月に数日間に渡る豪雨により特に広島県と岡山県で大きな土砂災害による被害が起きました(平成30年7月豪雨)。
また、9月には”非常に強い勢力”の台風21号が関西地方を直撃し、過去50年間に起こった自然災害に耐えるよう設計された関西国際空港のA滑走路のほぼ全域が浸水する等の大きな被害に見舞われました。
私の住む米国でも1月にニューヨークで非常事態宣言が発令された爆弾低気圧、9月に東部を襲ったハリケーン・フローレンス、10月に東部を襲ったハリケーン・マイケル、そして11月のカリフォルニアの大規模な山火事等々、世界中で自然災害のニュースを見ない日はないと言っても言い過ぎではない1年でした。また、2019年に入っても米国では記録的な寒波に見舞われています。


<写真:山火事の現場から300キロ離れたPalo Alto市での光景。雲のない日中でも太陽が夕日のようになり、人々はマスクをして歩いていました>
こうして年々その被害が大きくなる自然災害ですが、原因は地球温暖化と言われています。このまま地球温暖化が進むとどのような影響が予想されるのでしょうか?ノーベル賞も受賞している専門家集団であるIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)が2007年に出した第4次報告書では、このまま温暖化が進むと以下のような事が起こると指摘しています。
<生態系>
地球規模で生物種の絶滅リスクの増加(4度以上上昇。1度以上上昇で最大30%の種が絶滅リスク)
・広範囲に及ぶサンゴの死滅(2度以上上昇)
・海水の深層循環が弱まることによる生態系の変化
・種の分布範囲の変化と森林火災リスクの増加...等
<食料>
低緯度地域における穀物生産性の低下(2度以上上昇)
・中緯度地域における穀物生産性の低下(2.5度以上上昇)
<水>
数億人が水不足の深刻化に直面(2度以上情報)
・中緯度地域と半乾燥低緯度地域での水利用可能性の減少及び干ばつの増加(3.5度以上)
<沿岸域>
洪水と暴風雨による被害の増加(1.5度上昇)
・世界の沿海地域の約30%の消失(4度以上)
・毎年の洪水被害人口が追加的に数百万人増加(4度以上)
<健康>
栄養失調、下痢、呼吸器疾患、感染症による社会的負荷の増加
・熱波、洪水、干ばつによる罹病率と死亡率の増加
・いくつかの感染症媒介生物の分布変化
※気温は1980年〜1999年の世界年平均気温に対する変化
もう少し分かりやすく日本の例を確認してみたいと思います。20世紀の100年間(1901~2000年)で、日本の平均気温は約1 ℃上昇したそうです。特に都市部ではヒートアイランドの影響も追加され、東京では約2.9 ℃上昇しました。真夏日、熱帯夜の日数も都市部を中心に増加、真冬日の日数は減少しているそうです。その結果、以下のような影響がすでに現れています。
・熱中症の被害が拡大(35度以上で熱中症が一気に増加する傾向)
・気温1℃の上昇により、病原性大腸菌の発症リスクが4.6%上昇
・高山植物や昆虫の生態域が変化(例えば亜熱帯・南方のクマゼミが東日本でも確認されるように)
・台風や豪雨の威力が増大
(出典)環境省HP
地球シミュレータによる最新の地球温暖化予測計算の結果によると、経済重視で国際化が進むと仮定したシナリオ(2100年の二酸化炭素濃度が720 ppm)の下、1971~2000年と比較した場合の2071年~2100年の平均的な日本の気候について、以下のとおり予測されるそうです。
・地球の平均気温は4.0 ℃上昇。
・日本の夏(6~8月)の日平均気温は4.2 ℃、日最高気温は4.4 ℃上昇、降水量は19 %増加。
・真夏日の日数は平均で約70日程度増加。また、100 mm以上の豪雨日数も平均的に増加。
(出典)環境省HP
そんな事になったら、
とてもじゃないですが、暑くて東京には住めません・・・
生態系も変わり、今まで食べていた魚や野菜が食べられなくなります・・・
今まで見ていた日本の美しい自然の景色も見れなくなります・・・
世界の美しい景色も変わってしまうと言われています。
・モルディブのビーチが消失
・北極の氷が溶ける(白クマの数が大幅に減少)
・グレートバリアリーフのサンゴが消失
・キリマンジャロの雪が消える
・ヴェネチアが沈む
こうした変化をできるだけ食いとめるべく、今から地球温暖化の原因と言われている温室効果ガスの削減(脱炭素)に取り組まなければならないのです。我々アークエルテクノロジーズはその先頭に立つべく、デジタルテクノロジーの活用法を考え、実装していきます。
文責:アークエルテクノロジーズCEO 宮脇 良二
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