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上海および中国のEV事情

2025/6/10

EV Blog

【現地報告】上海および中国のEV事情、中国EV市場のリアル

2025年4月23日から5月2日にかけて、CEOの宮脇を含む計5名で中国・上海を視察いたしました。視察期間中の5月1日には、国家会展中心(上海)で開催されていた「上海モーターショー2025(Auto Shanghai 2025)」を訪問し、現地のEV技術や自動車産業の最新動向を確認するとともに、実際に街を歩きながら交通インフラや公共交通機関の運用状況を肌で感じ、その様子をレポートします。

EV最前線都市・上海の実態

中国におけるEV市場の進展は、もはや段階的な成長を超え、社会全体を巻き込んだ急速な“実装”フェーズに入っています。中でも上海はその最前線に位置し、EVの社会受容度、政策の徹底度、都市インフラの整備水準において、世界の中でも突出した存在となっています。特に市内では、EVが特別な存在ではなく、公共交通や日常の移動手段として広く定着している様子が随所に見られました。

▲上海市内の様子、中国では緑のナンバープレートが新エネルギー車を表す

政策が牽引する中国EV市場の成長

背景には、中国政府による強力なEV推進政策があります。2035年までにガソリン車の新車販売を終了する方針が掲げられ、それに呼応するかたちで民間企業や地方自治体も積極的に取り組みを進めています。2024年には国内で約3,000万台の新車が販売され、そのうち約43%にあたる約1,300万台が新エネルギー車(NEV)であり、約770万台がバッテリー式電気自動車(BEV)でした。EV市場がすでに量・質ともに中核を形成している状況です。

▲出所:日本貿易国際機構(JETRO)データを基にAAKEL作成

充電インフラの整備も急速に拡大しています。2024年時点で中国全土に設置された充電スタンドは1,282万基を超え、これは世界全体の半数以上に相当します。都市部はもちろん、地方部にまで設備が拡充されており、EVはすでに人々の暮らしを支える社会インフラの一部として定着しつつあります。

EV化する都市交通

上海市内では、タクシーの約95%、バスの約96%がすでにEV化されており、公共交通の主力として機能しています。また、ドローン配送やロボタクシーといった次世代モビリティの実証運転も日常風景の一部となっており、「EV社会」がすでに現実のものとして稼働している様子が確認できました。

▲実際に注文したドローンデリバリー(上)、乗車したEVライドシェア(下)

このように、EVを中心とした交通・都市システムが、政策と技術の両面から着実に社会実装されている中国・上海の現状は、非常に示唆に富むものでした。今回の視察を通じて、自動車産業の進化のみならず、モビリティが都市や社会とどのように連動し変化していくのか、その一端を実地に捉えることができ、今後もこうした中国のEV動向には弊社としても注目を続けていく必要があると感じられました。

関連記事:「上海モーターショー2025」はこちら

関連リンク:【JETRO】 【Argus Media】 【中国国家エネルギー局

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