ハイテク製法ワイナリー Palmaz@ナパヴァレー

ワインの生産地として世界的に有名なナパヴァレーはシリコンバレーから車で約2時間程の距離にあり、週末定番のスポットとして楽しまれています。アメリカらしく観光地として非常に洗練されており、サンフランシスコに来る機会がある方には是非オススメしたい観光地です。

そんなナパヴァレーの中で、シリコンバレー近辺らしく、ハイテクを駆使してワイン造りをしているワイナリーがあるという事でレポートします。

そのワイナリーはPalmazといい、冠動脈ステント(手術の際に血管を保護する網嬢のデバイス)の発明で財を成したアルゼンチン人のJulio Palmazさんが研究のためにカリフォルニア大学Davis校に赴任していた際にワインに魅せられ、100年近く放置されていたナパの土地を購入して再開したワイナリーです。

https://palmads.com

写真:ワイナリーからの風景とワイナリー内部

Julioさんは(すでに十分な財を成しているため)孫の代で採算がとれるようになればいいといういう考えで、十分な手間暇をかけてワイン造りを進めているそうです。現在は息子のChristianさん中心に経営されているとのことですが、Christianさんはサンアントニオのトリニティ大学でgeoscience(地球科学)とComputor Scienceを学び、その後アップルに就職した経験をお持ちで、最新のテクノロジーに精通された方です。特にGIS(Geograpic Information Sytem :地図情報システム)に注目されているようで、ワイン造りにも応用しています。

写真:地図上のデータ、年毎のデータ

GISにデータを蓄積するために、毎週、火曜日と木曜日に小型の飛行機を飛ばし、ぶどう畑の水分や温度等のデータを取得し、ぶどうの状態を監視しています。加えて経年でデータを取得・分析することにより、傾向を把握し、ぶどうの収穫時期やワインの製造方法を洗練させてます。また、ワイナリーの内部では360度のパノラマでワインの様々なデータを見ることができます。そのパノラマの操作はスマホというところも最新のITを感じさせました。

写真;ワイナリーの内部のドーム状の天井にワイナリーのデータをプロジェクションしている場面

さて、ワインの方ですが、ウェルカムがリースリング、その後シャルドネ、2013年、14年、15年のカベルネソービニオンの垂直試飲、最後がマスカットのデザートワインという試飲コースでした。当日はパリ・テイスティングに参加している有名ワイナリーにも行きましたが、こちらのカベルネソービニオンは秀逸でした。

写真:当日試飲させていただいたワイン

従業員も大事にされているとの事で、定着率がとてもいいそうです。今まで行ったワイナリーで最も丁寧に対応いただいたように感じました。

ワインをじっくり真摯に作り、そこで働く従業員の満足度も高いと、いいワインができるという事を理解しました。それにデータを中心とした経営をするというは最強ですね。ワインだけではなく、これからの我々の会社経営の示唆も大いに得られた1日でした。

文責 アークエルテクノロジーズCEO
宮脇 良二

2019年3月1日

写真は全て筆者が撮影