デザインシンキング①:デザインシンキング&ベストフレンド@スタンフォード

デザインシンキングという手法が大きく注目されています。私が所属していたアクセンチュアも最近はデザインシンキング 中心のコンサルフレームワークに移行しています。デザインシンキング の詳細は割愛しますが、私の理解は「人を中心にデザインする」という手法です。言い換えると、商品やサービスを技術や開発者の視点ではなく、人(ユーザー・顧客)の視点で考えようというものです(なんか当たり前のような気もしますが・・・苦笑)。あとは一方通行のプロセスでは無く、5つのプロセスを何度も回しながらデザインする(図から分かりにくいですが)というのが特徴です。

図 デザインシンキング の5つのプロセス(d.schoolより)
「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイプ」「テスト」の5つ

図 d.schoolロゴ

そのデザインシンキング ですが、スタンフォード大学にあるd.schoolがその総本山のように言われています。スタンフォード大学の2階建の小さい建物がd.schoolと呼ばれていますが、外からはそれがd.schoolである事はよく分かりません。Google Mapで検索すると場所が分かるので、隠しているわけではないと思いますが・・・。セキュリティも無く、中には簡単に入れます。中に入るとポストイットと写真がいっぱい貼ってあり、イノベーションの雰囲気を感じる事ができます。2週間に1度、金曜日のお昼にスタンフォード外の方も参加できる見学会がありますので、雰囲気を感じたい方にはオススメします。ただし、少し英語力が必要です。あと、スーツで行くのだけはみっともないのでやめて下さい 笑

写真:d.schoolの中 撮影 宮脇良二

スタンフォード大学の関係者はd.schoolのクラス(半日のものから3ヶ月間のものまで様々)が開放されていて、抽選(学生が優先)で受講することができます。下の写真はNHKのスタンフォード白熱授業で有名なTina Seeligの授業で、囚人のイノベーションの授業です。アメリカは移民等の人種による背景で収監されるケースも多く、そうした軽犯罪の受刑者からイノベーションを生み出すような取り組みも進められています。写真の彼は収監中にプログラミングの講習を受け起業後、大手IT企業からの出資を受け、今はサンフランシスコにあるビルの高層階で働いているそうです。

写真:Tina Seeligとスピーカーのアントレプレナー 撮影 宮脇良二

9月にスタンフォードに来た際に、半日間のデザインシンキング の講習を、私が所属するアジアパシフィック研究センターの客員研究員のメンバー達と受けました。半日なので、デザインシンキング の中でも「共感」のプロセスに重点を置いたアクティビティを行いました。2人1組になり、お互いに相手の理想の財布を作るというアクティビティだったのですが、私のパートナーはインド人のラマでした。プライベートな話なので詳細は割愛しますが、お互いの財布に対するニーズや想い、過去の経験等を共有しながら、お互いの財布をデザインしました。そして彼の財布を通した家族に対する深い愛情は私の心をとても揺り動かしました。

半日のアクティビティを通してお互いの事を理解した結果、ラマはスタンフォード大学でのベストフレンドです。写真は彼が私に作ってくれた財布です。私の好きな濃紺をベースにデザインしてくれました。紙の財布ですが、私の宝物です。

文責 アークエルテクノロジーズCEO
宮脇 良二

2018年11月17日