シリコンバレー自動運転のリアル

9月中旬にシリコンバレーに来て以来、最も驚いているのは、自動運転車の多さです。もちろんまだ実証段階で、運転席にはドライバーが座っているものの、リアルにシリコンバレーの街を多くの自動運転車が走っています。自動運転車は運転席に人が乗っているものの、車の上に大きなカメラが複数付いており、見ればすぐにわかります。


写真:Palo AltoのUniversity Avenueを走る自動運転車
   撮影 宮脇 良二

特に多いのはGoogleが買収したWaymoです。特にGoogleの総本山のマウンテンヴュー付近に行くと、曜日・時間を問わず数分に1回はWaymoを目にします。こちらに来て不動産屋の若いお兄さんと話したところ、「5年後には自動運転が普通になっているのではないか」と話していたのが印象に残っています。一般的な住人がそのような感覚を持ってもおかしくないくらい、そこら中を走っています。自動運転車ではない車のドライバーからすると、自動運転車は信号や横断歩道の判断が慎重なので、後ろにつくととてももどかしいとの事ですが、見ている分にはスピードも出ており、Uターンや信号での右折・左折もスムーズにしているように見え、人間が運転しているのと変わりなく見えます。


写真:Mountain ViewのEl CaminoでUターンするWaymo
   撮影 宮脇 良二

CA州のHPを見ると、2018年10月12日時点で自動運転の実証が許可されている会社は60社です。
https://www.dmv.ca.gov/portal/dmv/detail/vr/autonomous/testing

その中でもGoogleのWaymoは圧倒的なものを感じます。それ以外の会社でいうと、アップルの自動運転車をアップル本社に近いクパチーノやサニーベルで多く見るらしいです。残念ながら私はまだ発見したことがないのですが、レクサスのRVに大きなカメラをつけた車が多く走っているようです。自動運転はAI(画像認識)の集積ですので、AIエンジンとビッグデータを解析するためのクラウドを持っている会社が強いです。そういう意味で、シリコンバレーの企業は圧倒的ですし、一方で既存の自動車会社は主導権を握ることが難しそうです。

 

写真:コンピューター歴史博物館に展示されている初期のWaymo
スタンフォードの研究所で実験されている自動運転車
   撮影 宮脇 良二

シリコンバレー以外の土地だとアリゾナ州のフェニックスでも自動運転の実証が進んでいるようです。アメリカ以外だとあまり聞きません。2018年5月に訪問した中国の深センでは、サイエンスパーク内でバスの自動運転が実証されていましたが、シリコンバレーのような街中での運転はありませんでした。

写真:中国深センのサイエンスパークで実証されている自動運転バス
   撮影 宮脇 良二

最後に、10月末に前述のWaymoが無人運転の実証許可をフェニックスとシリコンバレーで得たというニュースが届きました。
https://techcrunch.com/2018/10/30/waymo-takes-the-wheel-self-driving-cars-go-fully-driverless-on-california-roads/
2019年には無人のWaymo、もしかすると2020年には無人のWaymoが乗り合いサービスを始めるかもしれません。日本にいるとそういう感覚は持てませんが、シリコンバレーに住んでいるとリアルに感じます。

文責 アークエルテクノロジーズCEO
宮脇 良二

2018年11月5日