イスラエルDLD参加報告

9月頭に、アークエルテクノロジーズのメンバーで、イスラエルで年に1度開催されるスタートアップの祭典DLD(Digital Life Design)に参加して来ました。
https://www.dldtelaviv.com/index.php

DLDは9月5日、6日の2日間、イスラエルのテルアビブで開催されました。
昼間はカンファレンス会場でAI、Blockchain、自動運転等のトピックについてのパネルディスカッションや大手IT企業のイベント、スタートアップのデモが行われ、夕方はテルアビブにあるアクセラレーターやスタートアップの各事務所でのMeet Upを目的としたパーティが開かれ、テルアビブ全体がスタートアップを歓迎している雰囲気を感じました。

パネルディスカッションで討論されていた内容は日本を含む世界中で議論されているテーマと同様で、正直なところ特別目新しいテーマが話されているという印象はなかったものの、それぞれのテクノロジーが具体的に浸透し、多くのスタートアップが立ち上がっていることを肌で感じました。また、最も目立っていたGoogleの会場ではGoogle Cloud全面推しの内容で、これから開発ツールが充実し、AIがより身近になる事を予感させられるものでした。

DLDのメイン会場 撮影者 宮脇良二

イスラエルのエネルギーについて少し触れておくと、電力はLNGと石炭ベースの火力発電がベースで、再生可能エネルギーは2015年時点で2%以下となっています。
年間300日は晴れているため、太陽光発電がもっとあってもおかしくないのですが…
2009年と10年にイスラエルでガス油田が見つかり、エジプトからのパイプライン合わせて今後50年はエネルギーに関する心配がないことから、政府が再生可能エネルギーに関心がないという事が背景にあります。
確かに飛行機から見てもメガソーラーは発見できませんでした。

一方で、Solar water heating(太陽熱温水器)については世界でもリーダーのポジションにいます。
1990年代初頭に政府の規制で新築の住居用建物にはSolar water heatingの設置義務が課されており、多くのビルの屋上でソーラーと水のタンクのセットが見られました。

テルアビブのビルの屋上 撮影者 宮脇 良二

イスラエルはサイバーセキュリティ分野でのイノベーションが目立ちますが、かつてのベタープレイスを始め、エネルギーについても多くのスタートアップが立ち上がっており、クリーンテックグループのグローバルクリーンテック100にも毎年3社程度は顔を出します。
その中には前述の太陽熱を扱ったスタートアップも見られます。

昨今、日本の夏は酷暑が続き、太陽熱の活用は扱うべきテーマだと考えていましたので、引き続きイスラエルのスタートアップに関する動向を追っていきたいと思います。

最後にテルアビブはとても安全な街である事、空港はセキュリティが厳重(電子ケーブル類は1本単位で確認されます)で、出発の3時間前には空港に着いている必要がある事、そして、イスラエル料理は美味しく、その中でも朝食の定番シャクシュカという、トマトと卵の料理がオススメであることをお伝えしておきます。

文責 アークエルテクノロジーズCEO 宮脇 良二

2018年10月4日